経済指標が相場に与える影響
FX市場は、各国の経済ニュースや統計データに非常に敏感に反応します。
これらは「経済指標」と呼ばれ、発表されるたびに為替レートが大きく変動することもあります。
代表的な経済指標には、アメリカの「雇用統計」や「GDP(国内総生産)」「消費者物価指数(CPI)」などがあり、これらが市場予想と大きく違った場合、相場が急激に動くことがあります。
たとえば、米国の雇用統計で非農業部門の雇用者数が予想を大きく上回った場合、米ドルが買われやすくなります。これは、「アメリカ経済が好調=金利が上がる可能性がある=ドルが強くなる」という連想が働くためです。
逆に、悪い結果が出るとドル売りが進むケースもあります。
経済指標の発表前後は、「ボラティリティ(価格の変動幅)」が大きくなりやすく、スプレッドが広がることもあるため、初心者は無理にポジションを持たず様子を見るのが賢明です。
また、経済指標の内容だけでなく、「市場の予想」との乖離にも注目することが重要です。
結果が良くても予想を下回れば売られる、といった動きがよく見られるため、単純な「数値の良し悪し」だけで判断しないよう注意が必要です。
事前に「経済カレンダー」をチェックし、重要指標の発表スケジュールを把握しておくことが、安全なトレードへの第一歩となります。