トレンドラインの引き方
トレンドラインとは、相場の流れ(トレンド)を視覚的に把握するためにチャート上に引く線のことです。
上昇トレンドの場合は、安値同士を結ぶ線を引き、下降トレンドでは高値同士を結びます。
この線を使って、相場がどの方向に向かっているのか、今後どのような動きが予想されるかを判断します。
トレンドラインの正しい引き方にはコツがあります。
まず、2点以上の安値(または高値)を見つけて、できるだけ多くのポイントがその線に触れていることが理想です。
つまり、たった2つの点だけでなく、3点目、4点目と複数の確認が取れることで、信頼性が高まります。
また、ラインの傾きが急すぎる場合は、短期間で崩れやすいため注意が必要です。
角度が緩やかで、多くのローソク足に支持・抵抗されているラインほど、強いトレンドとみなされます。
トレンドラインは「相場の転換点」や「押し目買い・戻り売りのポイント」を見つけるのにも有効です。
たとえば、上昇トレンド中に価格が一時的に下がり、トレンドラインにタッチして再び上昇するようであれば、そこが絶好のエントリーポイントとなる可能性があります。
ただし、トレンドラインは絶対的なものではありません。
市場心理やファンダメンタルズにより、一時的にラインを「だまし(フェイク)」で抜けることもあるため、ほかのテクニカル指標と組み合わせて判断するのが望ましいです。
トレンドラインは、相場の「流れ」を読むうえで非常に基本かつ強力なツールです。
日々チャートを見ながら、自分なりの引き方を磨いていくことで、判断力が養われていきます。