レンジ相場とは?
FXの相場には、明確な上昇や下降トレンドが見られない「レンジ相場」と呼ばれる状態があります。
これは、価格が一定の範囲内で上下に動き続けている状況を指します。
たとえば、ドル/円が150円?151円の間を行ったり来たりしているような場面が、レンジ相場です。
このような相場では、大きな方向感がなく、売りと買いの力が均衡している状態です。
短期間で値幅を抜いて利益を狙う「逆張り」戦略が有効になることが多いです。
たとえば、レンジの上限に近づいたら「売り」、下限に近づいたら「買い」というように、反発を狙ってトレードします。
ただし、レンジがいつまでも続く保証はありません。
どちらかに「ブレイク(突破)」して、大きなトレンドが始まることもあります。
このため、エントリーする際には、レンジ内の値動きだけでなく、「出来高」や「ボラティリティ」、そして「ファンダメンタルズの背景」なども考慮しておく必要があります。
テクニカル分析では、「ボリンジャーバンド」や「RSI(相対力指数)」が有効に機能します。
特にRSIは、買われすぎ・売られすぎの目安となるため、逆張りエントリーのタイミングを見極める助けとなります。
レンジ相場はトレンドに比べて値幅が狭いため、欲張らずに小さな利益を積み重ねる意識が大切です。
また、レンジの「上限」「下限」が明確に見える通貨ペアを選ぶことで、リスクを抑えたトレードがしやすくなります。